リアル人骨1万体がオブジェになったチェコの教会がビジュアル的にヤバ過ぎる件

チェコ

中欧のチェコに滞在中、首都プラハの郊外にあるという「骸骨寺院」などと呼ばれている教会を是非見ておかなければと思って、朝早くから電車に乗ってプラハから東に70キロくらい離れたクトナー・ホラという街に降り立った。中世の時代から銀鉱山で栄えた古都であり一時期はプラハを凌ぐ程の都市でもあったという街、しかし今では寂れた地方都市という感じだな。旧市街地は世界遺産登録地区となっていて聖バルボラ教会を始めとした街並みは中世のボヘミア王国時代の風情を今に留めている。

このクトナー・ホラにあるコストニツェ(セドレツ納骨堂)が所謂「骸骨寺院」と呼ばれている場所となる。チェコ国内でもかなり有名で観光客も団体で押しかけるような所なのだが、チェコまで旅行しに来てプラハだけで終わってしまうのは心許ない。都築響一氏の珍世界紀行ヨーロッパ編を読んで初めて知って、ここへ行かずに帰るのはあり得ないでしょう。

クトナー・ホラ本駅からコストニツェ、旧市街はそれぞれ結構距離があって、全て歩きで回ったとすると1時間半くらい歩き通しになる。旧市街にまず電車で行って、それから徒歩で骸骨寺院とやらを目指す。本来ならツアーに参加した方が手っ取り早いのだろうが…

このコストニツェには14~15世紀のフス戦争や黒死病などで命を落とした人々の遺骨が次々納められるようになり、4万体もの人骨がこの教会の地下に眠っている。そのうちの1万体程の人骨が、あろうことか教会内を彩るオブジェの如くこれ見よがしに飾られている。一人の盲目の僧侶が組み上げたという、人骨で造られた聖杯、紋章、シャンデリアなどといったオブジェの数々。全て本物の人骨、しかも各部位を器用に組み合わせて精巧に造られているのが分かるだろう。

中に入るとなんか物凄い事になってます。中世ボヘミア人との死生観の違いを見せつけられたかのような。

以下、死者への畏敬の念を抱きつつ骸骨寺院コストニツェの写真。

プラハからクトナー・ホラへのアクセスはプラハ本駅から1時間に1本間隔で出ている列車で片道1時間程度。クトナー・ホラ本駅からローカル線に乗り継いでクトナー・ホラ・セドレツ駅が骸骨寺院の最寄り、旧市街はその次のクトナー・ホラ・ムニェスト駅を利用すると良い。あんまり電車の本数も多くないし、この区間をタクシーとか徒歩で済ませても良い。チェコ自体、日本から直行便が出てないし行きづらいのだが、行ける人は行ってみて下さい。

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都築 響一
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