イタリア広場から南西に伸びるショワジー通り(Avenue De Choisy)も、おフランスらしい並木道の通りかと思ったら中華ストアーに団地がちょいちょい出てきて多国籍っぷりが凄い。
それも一ヶ所二ヶ所とかじゃなくて凄まじい数のアジア系スーパーがあるものだから、そっち系住民の多さを物語っている。芝園団地とかが可愛く見えますよねもはや。
ここらでは当たり前に見かけるアジア系スーパーも多くの買い物客でごった返している。中国人ばかりでなくヨーロッパ系住民も分け隔てなくみんなでお買い物。人種の坩堝だ…
アジア系移民だらけの13区、街並みを見ている限り治安的な不安を感じさせる要素もなさそうで、通りも綺麗に清掃されている。ここではマクドナルドも中国語表記の「麦当劳」。
どう見てもアジア系な不動産屋がヨーロピアンなビルの中に入っていたり、どこの国かよく分からない状況になっております。
ショワジー通りにあるパティスリーも売ってるものが中華圏のデザートだったりします。いやはや中華系移民は逞しい。世界中どこに行っても居るんだもん。
さらには旅行会社まで中華系だったりして…まあこれだけアジア系移民街となっているのは戦後の人口増もあるが元々はフランスがアジア諸国を植民地化して、それまでのアフリカに代わって労働力を掻き集めたりしていた事も関係しているのだろう。
ショワジー通りには中華料理屋に混じってベトナムのフォーを売りにする飲食店も見かける。店の外にテーブルと椅子を並べてみんなで横一列で食ってるのがヨーロッパらしいのだが、食ってるものはフォーとかブンとかである。ベトナムもかつてフランス領インドシナだった事もあるしその頃からの縁ですかね。
そしてパリ13区に住まう庶民の娯楽はパチンコ…ではなくロトくじである。パリではTABACと呼ばれる売店がこうした「くじ売り場」になっていて、暇そうな爺さんが大挙して押し寄せて運試しに来ているのだ。こういうロクでもなさそうな博打オヤジ軍団は国境関係なく居ますね。
ショワジー通りをそのまま北上すると13区の中心らしいプラス・ディタリー(イタリア広場)に抜けられる。交通の要衝であるここまで来ると、アジア臭は抜け落ちてパリらしい街並みが広がっている。プラス・ディタリー駅からは地下鉄5号、6号、7号線が利用可能だ。