わざわざ地球の裏側のチ○コ遺跡を拝みにペルーのマ○コ・カパック空港から行きました (全2ページ)

ペルー

2010年9月に地球の裏側、ペルー共和国まで10日間の日程で旅行していたのだが、当サイトでレポートでも書こうと思って居たらいつの間にか3年半もすっぽかしていた事に気づいた。遅筆ですいませんねえ…というか、単にネタのストックが多すぎて吐き出しきれていないだけである。

ペルー チチカカ湖

ペルー滞在中にはマチュピチュ遺跡に行ったり普通の観光ばかりしていた覚えがあるが、随分アホっぽい場所にも行っていたのでその辺の話を書く事にする。で、やってきたのは「インカ・マンコ・カパック国際空港」である。日本人ならその名前の中から卑猥な意味を持つ特定の三文字を挙げてキャッキャウフフとか言い出すに違いない、クスコ王国の初代国王の名を冠した世界に名だたる空港だ。

ペルー チチカカ湖

10日間の予定でリマからクスコまで空路で行き、クスコとマチュピチュ遺跡付近に3日間滞在、その後チチカカ湖畔、イカ&ナスカ、最後にリマ市街に戻るまでの区間を全て陸路で済ませるつもりだったのだが、クスコ市街で大規模なデモに巻き込まれてしまい乗る予定だった長距離バスが運休、クスコで一日足止めを食らわされた挙句、クスコからフリアカ(マンコ・カパック空港)まで飛行機で移動する羽目になった。ペルーの国内線でも飛んでいるのは隣国チリのLAN航空ですよ。

ペルー チチカカ湖

紆余曲折あって波乱含みのペルー国内移動、ひとまず無事にデモ発生中のクスコから抜け出せた我々を歓迎するかのように空港到着ロビー兼バゲージクレームで生演奏しまくるペルービアンパンフルートバンドの皆様方。日本でも駅前とかでよく見かけるのであんまり珍しくなかったりするんですが、サウスパークシーズン12「Pandemic」のネタを思い出しますね。ちょっとした南アメリカ横断ウルトラクイズな気分である。

ペルー チチカカ湖

さて、このインカ・マンコ・カパック国際空港はチチカカ湖畔の都市プーノから車で1時間のフリアカ(Juliaca)という街にあり、チチカカ湖周辺はアンデス山脈東側の高原地帯に位置している為に海抜高度がべらぼうに高く、この空港のあるフリアカの街も標高3825メートルという富士山頂以上の高度がある。従って非常に空気が薄い…

ペルー チチカカ湖

とりあえず空港前で客引きしているそのへんのタクシーのオッサンを捕まえて車でプーノに向かう。車内から見えるフリアカの街にもマンコ・カパック像がいっぱい建っている。日本人はソッチ方面で下ネタ飛ばしまくるけど、現地では神様みたいなもんなんですね。

ペルー チチカカ湖

やけにおしゃべりなタクシーの運ちゃんがスペイン語でぺちゃくちゃしゃべりまくってくるが意味が殆ど分からない。しかし車窓から真新しい大学施設の建物が見えると「ほら見て、やっとこの地域にも大学ができたんだよ。オイラは嬉しいよ、是非写真撮ってくれよハポネサ」みたいなノリで催促されて撮影。アンディーナ大学とな。

ペルー チチカカ湖

車窓から見えるペルーの風景というのも、こうした家のコンクリート壁とかに政党や政治家の支援者によるポスターならぬペイントが施されていてお国柄を感じさせる訳である。万人に訴えやすいようにとイラストも単純で、芋やぶどう等の食べ物のマークだとか、子供を抱いた母親のマークだとかが描かれている。識字率が下がる田舎の方だとよりその傾向が強い。教育水準は推して知るべしの南米のド田舎で大学ができるのはビッグニュースなのである。日本みたいなモラトリアムクズ大学が飽和状態の国の人間から見れば、感覚がまるで違いますが…

ペルー チチカカ湖

政治家広告はペルーの地方にはそこかしこに見られ、あのアルベルト・フジモリ元大統領の娘であるケイコ・フジモリ氏の名前も刻み込まれている。フジモリ氏は親子ともども貧困層からの支持が大きく、貧しい地方だと同氏の名前が随分と目立つ。日本だと共産党とか公明党くらいの位置付けですよね。2011年の大統領選挙の前だった訳だが、結局フジモリ氏は得票数2位で落選した。

ペルー チチカカ湖

タクシーに乗ってチチカカ湖畔の街プーノ(Puno)にたどり着いて、予約していたツアー会社のオフィスへ向かう。これから行くのは、プーノからさらに20キロ離れた「チュクイート(Chucuito)」という街である。

ペルー チチカカ湖

富士山頂よりも標高の高い地域に暮らすチチカカ湖畔の人々の暮らしとはいかほどのものか、基本的にペルーもブラジルもそうだが、南米の街では決まって貧困層ほど街外れの山の上にびっしりとボロ家を連ねて暮らしている。

ペルー チチカカ湖

車道沿いからはチチカカ湖を眺める事もできる。手前には民族衣装を身につけた農民達。標高3810メートルに湖面が広がっているという途方もない高地の湖、その広大な湖の面積の6割がペルー領で、残り4割がボリビア領。

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